もともと"Le parcours（レ・パクー）"というフランス語が
レイモンド・ベルが自分の行っていたトレーニングについて教える際に、
息子のダヴィッド・ベルに伝えられたのが始まりである。
"Le parcours" は、ジョルジュ・エベルによって提案された
"parcours du combattant"という古典的な障害物コース形式の兵士トレーニングに由来するが、
レイモンドが"le parcours"という語を使った理由は、
彼のトレーニングがエベルの提案したトレーニングよりも先進した運動であり、
登ること・走ること・跳ぶこと・バランスをとることといった
要素をより多く含んでいることを示唆するためであった。
ある時ダヴィッドが映画の撮影中にHubert Koundéに
'Speed Air Man'のビデオを見せると、
彼から「より単語にダイナミックさや力強さをもたせるためにcをkにして、
更に最後のsをとってはどうか」と提案を受けた。
ダヴィッドはそのアイデアを気に入り、公式に "Parkour"という名前が定まった。
パルクールの実践者は"traceur（トレーサー）"、また女性形として
"traceuse（トレセウス）"という名前で呼ばれる。
これらはフランス語の動詞で「追う」「進む」といった意味を持つ"tracer"という語に由来する。
"traceur"という言葉はもともとダヴィッドを筆頭に
Sébastien Foucan（セバスチャン・フォーカン）や
Stephane Vigroux（ステファン・ヴィグロウ）を含むパルクール団体の呼称であった。
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